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営業とカスタマーサクセス、境目をどこに引くか

営業の仕組み化文責 RYO(株式会社HOPERS)

契約を取ることと、契約を守ることは、別の仕事です。私はそう考えています。営業とカスタマーサクセス(顧客の導入後フォロー)は、本来は違う筋肉を使う仕事ですが、多くの中小企業ではこの二つを分けられず、同じ担当者が両方を抱えています。今日は、その境目をどこに引くかを整理します。

よくある困りごと

契約後のフォローが手薄になり、解約や不満につながるケースをよく見かけます。営業担当は新規の商談を追いかけるのに忙しく、既存顧客への連絡は後回しになりがちです。すると顧客側は「契約したら急に連絡が減った」と感じ、小さな不満が積み重なっていきます。

逆のパターンもあります。営業担当が既存顧客のフォローに時間を取られすぎて、新規開拓に十分な時間を割けなくなるケースです。フォローが丁寧なこと自体は良いことですが、それによって新規の商談数が落ちてしまうと、会社全体の数字が伸び悩みます。

どちらも「営業とフォローを同じ人が兼務している」ことから生まれる構造的な問題です。担当者の努力不足ではなく、役割の設計がされていないことが原因だと私は考えています。

考え方の整理

役割を分けるかどうかを考える前に、まず契約後のフォローに何が含まれるかを整理しておくと判断しやすくなります。

  1. 契約直後の立ち上げ支援:使い方の説明、初期設定、最初の成功体験を作るまでの伴走
  2. 定常的な状態確認:利用状況の確認、困りごとがないかの声かけ
  3. 契約更新・追加提案のタイミング判断:継続してもらうための関係維持と、必要に応じた追加提案
  4. トラブル対応:不具合や不満が出たときの初期対応

小さな会社でこれらを分けられない場合、私は次のような回し方を勧めています。

  1. 契約直後の立ち上げ支援だけは、契約を取った営業担当が必ず担当する(顧客との関係が途切れないようにするため)
  2. 定常的な状態確認は、決まった頻度(月1回など)でルーティン化し、営業の空き時間に組み込む
  3. 更新・追加提案のタイミングは、カレンダーやリストで管理し、感覚ではなく仕組みで気づけるようにする
  4. トラブル対応は最優先で割り込ませてよいと、あらかじめ全員で合意しておく

役割を分けられなくても、フォローの「型」を先に決めておくことで、担当者の負担感と顧客側の不安の両方を減らせます。

判断基準:兼務すべき規模/分けるべき規模

営業とフォローを兼務すべきか、分けるべきかは、会社の規模というより「既存顧客の数」と「フォローにかかる時間」で判断するのが現実的です。

既存顧客の数が少なく、フォローに使う時間が営業活動の時間を圧迫しない段階では、無理に分ける必要はありません。むしろ同じ担当者が契約から継続まで一貫して関わることで、顧客との信頼関係が築きやすいという利点もあります。

一方で、既存顧客のフォローに割く時間が増え、新規開拓の時間が明らかに削られてきた場合は、分けるタイミングです。専任の担当を置くというより、まずは「フォロー業務だけを切り出して担当を分ける」という小さな一歩から始めるのが現実的だと思います。全員がフォロー専任である必要はなく、フォローの一部業務だけを別の人が引き取る形でも十分に効果があります。

まとめ

営業とカスタマーサクセスの境目は、会社の大きさで決まるものではなく、既存顧客の数とフォローにかかる時間のバランスで決まります。まずは契約後のフォローに何が含まれるかを洗い出し、それを型として決めておくことから始めてみてください。

自社の場合、フォロー体制をどう設計すればよいか整理したいという方は、無料相談で一緒に考えることもできます。

自社の営業チームの場合は、まず聞いてみる

「どこから整えれば数字が変わるか」を、現状をうかがってから一緒に整理します。売り込みはしません。

無料相談はこちら(会社サイト)
RYO|株式会社HOPERS 代表
会社員として働きながら、中小企業の現場で営業とAI活用・業務改善を支援しています。このブログの調査・編集はAI秘書「りょふ」と二人三脚で行い、公開前に私が内容を確認しています。→ このブログについて

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